お米の種類

普段私達が食べているお米は殆どが精白米です。もっとも最近では健康食ブームですから、玄米や麦なども主食として以前より見直されてきています。

 

お米だけでも、厳密には、胚芽精米、発芽米、金芽米、精白米、玄米に分けられます。これらの違いは、21胚芽精米推進協議会調べによる「メーカー発表の成分表、五訂日本食品標準成分表による比較」で説明されています。

 

まず「精白米」ですが、これはヌカ層と胚芽が全部除かれた推定とう精歩留91%のお米で、白くて美味しいのは皆さんもご存知の通りです。

 

「発芽米(白米仕立て)」は、発芽米のヌカ層を半分削った5分づき米で、推定とう精歩留92%です。これでも精白米と比べて、ビタミンB1が4倍、ビタミンEが3倍、食物繊維が2倍、ギヤバが10倍という高い栄養素になります。

 

「金芽米」は、ソコ芽と亜糊粉眉を残した無洗米で、推定とう精歩留は91.5%となり、精白米より、ビタミンB1が2倍、ビタミンEが2倍、食物繊維が1.5倍になります。

 

胚芽精米については2区分あり、「胚芽精米1」は、胚芽保有率80%以上で精米白度34%以上にした精米となり、推定とう精歩留は91.5%で、精白米より、ビタミンB1が4倍、ビタミンEが5倍、食物繊維が3倍になります。

 

「胚芽精米2」は、胚芽保有率85%以上で精米白度38%以上にした精米となり、推定とう精歩留91%で、精白米よりもビタミンB1が4倍、ビタミンEが6倍となります。

 

「玄米」は、モミ米からモミ殻を除いただけで精白していない米なので、歩留は100%となり、精白米よりもビタミンB1が5倍、ビタミンEが7倍、食物繊維が6倍となります。普段何気なく食べているお米ですが、実際にはこうした種類があるわけです。